ケトジェニックダイエットはボディビルやフィジークだけでなく一般的にも知られるようになりましたが、実際にケトジェニックダイエットを実践できる人はほんの一握り。実生活の中でケトジェニックダイエットを完璧にこなせる一般人はまずいないでしょう。
そのため、「ケトジェニックダイエットをやってみたものの痩せない」という評判が多く、間違ったケトジェニックダイエットの方法や中途半端ににって効果がなかったという人が大半。ここでは本当のケトジェニックダイエットのやり方を詳しく解説します。
ケトジェニックダイエットは脂肪をたくさん摂りながら痩せるダイエット方法です。そのため、脂肪に関してはかなり甘いルールで食べることができるという認識から、かなりゆるい食事制限ダイエットと勘違いされてしまい、結果的に間違った食事内容になって痩せない人がほとんどです。
ケトジェニックダイエットでは1日の摂取カロリーの割合が決まっています。脂質75%、たんぱく質20%、炭水化物5%の割合でカロリー配分し、食事内容を調整します。この割合で、1日のカロリーの5%しか炭水化物を摂取できないのは、現代の食生活ではまず実践できないレベルであり厳密に調整しご飯、パン、パスタ、芋、甘い物はすべて制限する必要があります。
そのためケトジェニックダイエットが糖質制限ダイエットと同じだと勘違いする人が多いですが、ケトジェニックダイエットは1日に必要なカロリーの75%を脂質から摂ることが大きな特徴で、高脂肪食なのが糖質制限ダイエットとの大きな違いです。
ケトジェニックダイエットは1日のカロリーの75%を脂質から摂取し、1日に必要な消費カロリーを脂質でまかないます。糖質制限とは違い、脂質を多く摂取するため筋トレやその他のスポーツ練習の際にもエネルギーがしっかりと補給されるため日々のトレーニングへの影響が最小限に抑えられるのが特徴です。
脂質をエネルギー源として使うように体が慣れてくると、エネルギー量の多い脂質を効率よく使えるようになるのでさらに運動量も増やすことが可能。脂質をしっかりと摂取し、トレーニングを続けるのがケトジェニックダイエットのポイントです。
運動をせずにケトジェニックダイエットでやせるためには、1日の摂取カロリーを消費カロリーよりも300~500kcal減らし、その上で脂質をしっかりと全体の75%摂取する必要があります。多くの場合総摂取カロリーが1000kcal前後になるので、脂質以外の食べるものがかなり限られます。この摂取カロリーの場合、1週間で最大1kgほど体脂肪が減る計算になります。
ケトジェニックダイエットは運動に必要なカロリーを十分に脂質からとれることが特徴であり、運動と併用することで食事内容が充実した状態でトレーニングをして体脂肪を落としていくダイエット方法なので、基本的には運動を毎日取り入れることが最低条件と考えてもよいでしょう。
ケトジェニックダイエットでは脂質を全体摂取カロリーの75%摂取しますが、積極的に食べるのは良質の脂質です。
これらの良質な脂質を含む食材をメインに食べます。
その他に、肉類などの脂質も摂取して大丈夫ですが、基本的にメインとなるのは上記の食材です。ほぼ鮭を食べている人も少なくありません。ただしたんぱく質もしっかりと摂取する必要があるため、牛肉や鶏肉、卵(卵黄に脂質が多く含まれている)なども取り入れて調整しましょう。
逆にケトジェニックダイエット中に食べてはいけない食材は主に炭水化物です。主食はまず食べられないと考えたほうがよいでしょう。この点で言えば低糖質ダイエットとほぼ変わりません。
米、パン、パスタ、イモ類、砂糖、フルーツ、根野菜全般など、ほとんどのものが食べられません。ちょっとだけご飯、とかやっていてケトジェニックダイエットは痩せないという人はケトジェニックダイエットをわかっていませんね。
正直ケトジェニックダイエットはかなり厳しく、一般人でケトジェニックダイエットを成功させられる精神力を持つ人は滅多にいません。というのも脂質をエネルギー源として摂取し、今までと変わらないエネルギー補給をして練習、トレーニングを続け体脂肪を落としていくダイエット方法だからです。ただ痩せたいというだけでここまで偏った食事を継続することはまず無理でしょう。