ウエイトトレーニングでは主に一定の動作で繰り返すトレーニング方法をとることが多いですよね。今回ご紹介するバリスティックトレーニングは、ウエイトを上げるときにだけ爆発的な動作を取り入れることで筋肉へ新たな刺激を与えるトレーニング方法です。
勢いよくウエイトを持ち上げることによって速筋繊維が効率よく鍛えられます。主に瞬発力に重要な筋繊維です。普段はゆっくりとした動作でフォームを崩さないようにトレーニングしている場合が多いため、普段の筋トレに刺激として取り入れるのがおすすめです。
バリスティックトレーニングは3回から5回程度扱えるウエイトで行います。
また怪我のリスクが高いため、フリーウエイトでもスミスマシンを利用し、セーフティーをしっかりと掛けておくことが重要です。
ベンチプレスの場合は、バーが胸に触れるくらいのボトムポジションから一気に持ち上げます。勢いを100%出し切って、手からバーが離れるくらい思いっきり持ち上げましょう。
スクワットであれば、しゃがんだ状態から思いっきりジャンプするくらいの勢いで上げます。実際にジャンプできるくらい力を込めましょう。
下ろすときは通常のトレーニングと同じようにゆっくりと下ろします。
バリスティックトレーニングは高重量を扱いながら、爆発的な動作でウエイトを押し上げます。普段からウエイトコントロールがうまくないと関節への負担がかかりすぎて怪我につながるでしょう。
バリスティックトレーニングは筋トレ初心者には重要ではなく、ターゲット筋群だけでなく体幹など姿勢維持に必要な筋肉もついてくる上級者向けのトレーニング方法です。無理をせず、まずは軽いウエイトから始めて目標の3~5RMで扱える重量を目標に月に1~2回の頻度で取り入れてみましょう。