常日頃感じることなのですが、土方という肉体労働者は筋肉があるのかどうか、なぜガタイが良いのか、ということです。
私はデスクワークなので1日中座ったままの生活をしていて、年齢的にも厳しいですが一度は肉体労働をしてみたかったなと思うんですね。というわけで肉体労働者の土方の筋肉は一体どうやってつくのか、ガタイが良いのはなぜか、を考えてみましょう。
特に重いものを持ち運ぶことが多い土方という職業に関して言えば、筋肉が特別つきやすいとは考えられません。というのも肉体労働をしたとしても適切な栄養摂取が出来ていなければ筋肉を増やして強くすることは出来ないからです。
筋トレのような反復運動によって筋肉の収縮を繰り返すのではなく、静止してモノを持ったり運んだりするため、筋トレを本格的にやっている人とは筋肉の付き方が違います。
土方の仕事はフリーウエイトを扱う筋トレとは違い、常に限界を超える重量の鉄筋や砂を運ぶことはしていません。ミスや怪我をしないレベルで運搬したりしますよね。すると効率よく筋肉を大きくすることは不可能です。毎日長時間肉体労働をし続けて数年間かけてようやく筋肉が大きくなっていく感じでしょうか。
わかりやすく言えば体操選手が自重だけで毎日練習し、筋トレしないであの肉体を手に入れる感覚と同じです。
自重であろうと肉体労働で持ち運ぶ重いものであろうと、毎日同じことを繰り返していくと体は鍛えられていく、これは間違いありません。ただし、高重量で常に限界突破していく本格的なウエイトトレーニングと比べると筋肥大のスピードは雲泥の差が生まれるでしょう。
土方はボディビルダーやフィジーカーとは違い、一般の人です。食事やサプリメンテーションなどを特別にしているわけではないので、普通の食事で済ませることが多いと考えられます。このことからも日々の肉体労働による筋肉へ刺激を成長に変えられるだけの十分なたんぱく質は摂取出来ていないと考えられます。
いくら肉体労働で筋肉に常に負荷がかかっていても、たんぱく質の摂取量が十分でなければ筋肉は大きくなることはありません。
たんぱく質摂取量は一般的な日本人レベルと同等で、1日平均すると体重×1g程度にとどまると思います。
しかしラーメンやファストフード系、居酒屋メニューや定食屋のご飯大盛りなど気にせず大量に食べる可能性が高く、摂取カロリーは必要以上に摂れていて、さらに炭水化物も大量に摂取するので、脂肪はしっかりと筋肉の上に乗っていきます。
これが土方など肉体労働者の体格が良い理由だと思います。
成長期から土方を含む肉体労働に従事している場合は、成長ホルモン分泌の最大化も見込める上に、成長期の食事量は多くなると想像できるため身長も伸びまた骨も太く丈夫になる可能性が高く、10代から土方を始めて30代になることろには高身長でありながら骨太、さらに筋肉はしっかりついていて、その上に脂肪が乗ってかなり体格がよくなるはずです。